軍港めぐり
■種類:クルーズ
■宿からの交通手段:発着場まで徒歩約3分
■お問合せ先:046-825-7144
■ホームページ:
https://www.tryangle-web.com/
■特徴:
・軍港めぐりの乗り場が近い
・軍港めぐりが見られるのは4ヶ所くらい
・潜水艦が見られるのは2ヶ所
・米軍の艦艇は横須賀と長崎だけ
・2階席は気候の影響を受けるが楽しい
・まず右手に米軍施設。潜水艦も見られる
・時期が良ければ空母も居る
・消磁所は横須賀だけ
・追浜の工業地帯をしばし眺める
・長浦港で更に船を見る
・新井掘割水路。元々箱崎半島だった場所を割って吾妻島にした
・戻ってくるとヴェルニー公園が見える。行きにも見える
横須賀観光!さて、横須賀の観光アクティビティと言えば、「YOKOSUKA軍港めぐり」があります。
横須賀本港と長浦港を周遊する1周45分間、チケットの購入や船への乗り降りを含めても1時間掛からない程度のクルーズです。
チケットが販売されている汐入ターミナルまでは、当館「ホテルハーバー横須賀」から距離にして約300メートル、徒歩5分ほどの近さ。当館にご宿泊の際、合わせてお楽しみ頂きやすい距離感となっております。
という訳で、当館従業員が実際に乗った時の感想を交えつつ、少しでも雰囲気が伝わるよう、YOKOSUKA軍港めぐりの様子をダイジェスト形式で紹介して参ります。
まずチケットの購入。
[汐入ターミナル1]
11:00から1時間おきに15:00までの1日5回(土日祝は10:00も追加された全6回)から乗る時間を選びます。 チケットは大人2,000円、小学生1,000円が基本。(平日等一部日程は大人1,800円、小学生900円になるそうです) ※2023年9月現在
チケットを買いましたら乗り場へチケットを買ったカウンターの向かって右後ろに向かう方向に乗り場があります。
[乗り場1]
乗り物あるあるですが、集合は出港時間よりもお早めに。潮風に吹かれながら乗船を待ちます。
係の方に案内されたら、チケットを手に順次乗船。私が乗った時は、乗る直前に半券を自分でちぎり、用意されているボックスに自分で入れる方式でした。ここで1つポイント。半券は下船後まで持っていて下さい。最後に使い道があります。
船に乗りましたら、船内である1階席と、船外、屋上の様になっている2階席があります。個人的なオススメは2階席。海風を肌で感じるクルーズは良い物です。また、1階は窓ガラスがある為、写真の撮りやすさでも2階席が有利。
反面、2階は天候の影響を直に受けます。夏の暑さは屋根のお陰で日陰になる事と風があるので意外と平気ですが、冬の寒さは結構厳しく感じます。私が初めて乗った日は雪が降っていて、クルーズを終えたら耳の感覚が一時的に消えました……。
天候が悪い時は1階席にしておくと楽です。打たれ強さに自信がある方は真冬でも2階席に挑戦してみてください。冷たい海風も、それはそれで楽しめます。
船に乗り込み、最初の説明が終ると、ゆっくりと船が出港します。ここからは案内人の方による、解説が始まります。案内人の方は数名いらっしゃいますが、どなたも流石のトーク力なので、船や港の知識があまり無い、という方でも解説を聞いていれば事前知識は無くても十分にお楽しみ頂けます。
皆様それぞれにトークの内容や喋り方が違い、常連になるとその違いを楽しんだり、好きな案内人を探したりという楽しみ方をされる方もいらっしゃいます。(そこまで来たら軍港めぐり通です)
さて、船が進んで行くと、まず左手にヴェルニー公園。ここのデッキからたまに手を振ってくれる方がいらっしゃいます。手を振り返すと楽しいので私は手を振り返します。(公園側に居る時も船が見えたら必ず振ります)
[ヴェルニー公園1]
そして公園の反対、右手側に米海軍基地と潜水艦。この潜水艦は米軍基地側に停泊していますが日本の潜水艦です。
[潜水艦1]
珍しいついでに、この軍港めぐりと同じ様に自衛隊や米海軍の艦艇を見る事が出来るクルーズは、横須賀以外にも呉、佐世保、舞鶴の3か所で運航しています。
そのうち潜水艦は横須賀と呉だけで見られ、米海軍の艦艇は横須賀と佐世保だけで見られます。
つまり、潜水艦と米海軍の艦艇を同時に見られるのは横須賀だけ。(ごく稀に他の港でも見られる事もあるかも知れませんが、かなりの低確率です。観光の時にたまたま巡り合える可能性はほぼ無いレベル)
さて、余談から軍港めぐりに意識を戻しましょう。 右手側、米軍基地。そして左手側、自衛隊の護衛艦。両方を眺めながら進みます。(護衛艦は最後にまたゆっくり見られる時間があります)
この日はUSS CG-54、タイコンデロガ級アンティータム。
USS DGG-65、アーレイバーク級ベンフォールド。
そしてUSS CVN-76、ニミッツ級ロナルドレーガン等が見られました。
ロナルドレーガンは原子力空母なので非常に巨大です。この記事を書いている2023年9月現在、原子力空母は世界に12隻しかありませんので、実物を見られるだけでも貴重です。勿論、国内で原子力空母が見られるのは基本的に横須賀だけ。
このロナルドレーガン、その存在感から長らく横須賀に停泊している艦艇の中でも名物的な存在になっていましたが、この写真を撮った数日後に出港しました。2024年内には同型艦であるジョージワシントンに交代する予定なので、ロナルドレーガンを見られる機会は、2023年も年の瀬が迫る現在、あとどれだけのチャンスが残っているか分かりません。勿論、ジョージワシントンも同型艦なので外見は殆ど同じ。交代した後でも、殆ど同じ風景は見られます。(これを誰かが読んでいる頃には、既にジョージワシントンに交代しているかも知れませんね。その頃、レーガンとワシントンの交代がどうなったか?少し楽しみにしています)
[米軍側1,2,3]
船は横須賀本港を出て、しばし沖の方向へ進みます。するとすぐ、遠目に岩で出来たブロックの様な物、消磁所が見えてきます。これは艦艇の磁気を除去する施設ですが、横須賀にしかありません。他の土地には存在しない施設なので、YOKOSUKA軍港めぐりに乗ったら必ず見ておきましょう。
艦艇の磁気を除去するとは?と疑問に思った方は、是非軍港めぐりに乗って案内人の方の解説を聞いてみて下さい。見所の1つなので大体説明して頂けます。(このページを見ているPCやスマホで検索すれば一発で分かってしまいますが、まぁそうアッサリした方法に頼らず……)
[消磁所1]
消磁所を過ぎたら、横須賀本港とは逆側、遠くの方に工業地帯の特徴的な施設群が見えます。これも実は見所。案内人の方から解説が入るかと思います。
それから船が進んで行くと、今度は長浦港に入ります。
長浦港では自衛隊の艦艇をゆっくり眺める時間があったり、珍しい艦艇が停泊していたりして楽しめる事もありますが、どの様な艦艇が停泊しているかは、その時の運に左右されます。
この日、見る事が出来たのはDD-153 あさぎり型ゆうぎり。
ASE-6102 あすか型あすか。
どちらも横須賀を母港とする艦艇なので、横須賀ではよく見られるお馴染みの姿です。
またこちらの長浦港は海上保安庁も使うため、そちらの船も見られる事があります。
[長浦港1,2]
その後は、新井掘割水路という細い水路を抜けます。この水路を通る時、左手に見えるのが吾妻島。ここは昔は箱崎半島という半島でしたが、ある時その半島を堀り、新井掘割水路が開かれ、箱崎半島は陸から切り離されて吾妻島になりました。今でも横須賀市箱崎町という住所が割り振られています。何故、箱崎島という名前では無く吾妻島という名前になったのでしょうか?それは私も昔から疑問です。誰か教えて下さい。
因みに吾妻島は昔は帝国海軍の施設があり、戦後は米海軍の施設がある為、100年以上の期間に渡り一般人の立入りは禁止(或いは厳しく制限)された島です。私も米軍基地には見学で入った事がありますが、吾妻島にはありません。島内の様子が非常に気になります。これも誰か教えて下さい。
さて、新井掘割水路を抜け、横須賀本港に戻ってくると、今度は右手側に自衛隊の艦艇が見やすい位置に来ます。最初に左手側に見えていたエリアですね。出港直後は米海軍側が見やすく、戻って来た時に自衛隊側が見やすくなります。
この日見る事が出来たのは、DDG-174 こんごう型きりしま、DDH-183 いずも型いずも等。
この名前を上げた2隻も、これまた横須賀を母港とする艦艇なので、やはり横須賀ではお馴染みの姿。
特に「いずも」につきましては、自衛隊でも最大の大きさを誇る非常に印象的な艦艇。これほど大きな船は、先のロナルドレーガンを除くと国内では殆ど見られません。(同型艦の「かが」も同じ大きさですが、こちらは呉が母港。普段は広島に居ます)中々見られないサイズ感なので、軍港巡りに乗った際、見る事が出来たらよくご覧下さい。良い思い出になるかと思います。
[護衛艦1,2]
こうして自衛隊の艦艇を眺めると、そろそろクルーズも終わり。最初に左手に見えていたヴェルニー公園が右手に見えています。ここでも手を振られたら振り返しましょう。楽しくなりますし、帰りの時は、なんだか「陸に帰って来た」感で不思議な気持ちになります。
そして船が桟橋に着いたら下船。これで45分間のYOKOSUKA軍港めぐりは終わり。……ですが、
最後に抽選会があります。船に乗る時の半券に記載された番号を使った抽選会がありますので、半券を持ってチケットを買った汐入ターミナルへ。売店エリアに当選番号が発表されている筈です。見事当選した場合にはお土産が貰えます。この文章を書いた時に賞品になっていた物は、小さくてささやかに感じるかも知れませんが、非売品だったりするので手に入るだけでレアな物でした。(この文章を読んでいる未来のあなた。その時代では少し内容が変わっているかも知れませんね)
さて、YOKOSUKA軍港めぐりは以上です。軍港めぐりに乗り終わりましても、付近にはまだ横須賀観光を楽しめるお店やスポットがあります。たっぷりと横須賀観光を楽しまれましたら、夜は当館でゆっくりと休み、翌日も横須賀を楽しんで下されば幸いでございます。
その際、ご宿泊と合わせて当館の駐車場をご利用の場合、チェックアウト後(午前11:00後)も1時間に付き300円の時間貸しにはなってしまいますが、そのまま駐車場をご利用頂く事が可能でございます。
お車を置いたまま観光して頂く事も可能となっておりますので、ご都合に応じてお申し付け下さいませ。